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DAMN YANKEES
SHAW BLADES

THE OTHER SIDES OF NIGHT RANGER

DAMN YANKEES
 DAMN YANKEES(ダム・ヤンキース)はNRを抜けたジャックが組んだバンドである。
メンバーは、ジャックに元STYXのトミー・ショウ、アメリカンロックの重鎮、テッド・ニュージェント、そしてマイケル・カーテローンという顔ぶれで、それぞれこれまでに素晴らしいキャリアを積んできたメンバーにより結成されたバンドのため、当時は「スーパー・バンド」などと呼ばれていた。

L to R : TED NUGENT (vocal, g)
JACK BLADES (vocal, b)
TOMMY SHAW (vocal, g)
MICHAEL CARTELLONE (ds)

 これまでに、「DAMN YANKEES」、「DON'T TREAD」の2枚のアルバムを発表している。
 その後しばらく活動休止中だったが、現在3枚目のアルバム製作を行っている。


DAMN YANKEES(1990)
1. COMING OF AGE
2. BAD REPUTATION
3. RUNNAWAY
4. HIGH ENOUGH
5. DAMN YANKEES
6. COME AGAIN
7. MYSTIFIED
8. ROCK CITY
9. TELL ME HOW YOU WANT IT
10. PILEDRIVER

 これぞアメリカンロックともいうべきアルバム。
ギターが主体の明るくパワフルな楽曲が並ぶ。[1][4]などは再結成後のNRのライブでも取り上げられている曲。この中では[4][6]がシングルヒットした。特に感動のバラード[4]は当時MTVでかかりまくってた。
 NRとの大きな違いは、メンバーにキーボードがいないことでギターが要になっていることと、そしてメンバーに高音の出るトミーがいることだろう。彼の高いキーはこのバンドの大きな魅力となっている。
 好きな曲は[1][2][3][4][6][8][9]。
 ほとんどです。思わずノッテしまう(Bメロから勢いにのっていくとこが好き)[1]、そしてバラード[4]は名曲だろう。また、やっぱりメロディアスな[3][6][9]なんかはいいな。パワフルな[5][8][10]もかっこいいし。楽曲の質が高く、アルバムとしてとても充実している。たかがアメリカンロック、されどアメリカンロック。そのお手本のようなアルバム。



DON'T TREAD(1992)
1. DON'T TREAD ON ME
2. FIFTEEN MINUTES OF FAME
3. WHERE YOU GOIN' NOW
4. DIRTY DOG
5. MISTER PLEASE
6. SILENCE IS BROKEN
7. FIREFLY
8. SOMEONE TO BELIEVE
9. THIS SIDE OF HELL
10. DOUBLE COYOTE
11. UPRISING
Bonus Track
12. COME AGAIN(Radio mix)
13. BONESTRIPPER

 セカンドアルバム。よりバンドらしさ、力強さを増したという印象で、アルバムを通して統一感がある。ただ、逆に言うとそれぞれの楽曲にキャッチーさが足りなく、印象は薄い気がする。最初はシングルとなった[1](これは文句なしでかっこいい)[3](これも"HIGH ENOUGH"に続き素晴らしいバラード)あとは、まるで"COME AGAIN"(なんで、こんな似ている曲を収録したのか?)の[8]ぐらいしか耳に残らなかった。作曲の時間があまりなかったのだろうか、前作の焼き直しといった感も与える。
 聴き込むことによって良さ([6]などはいい曲だ)も見えてくるのだが、もっとメロディアスな曲が欲しいところだ。前作でいうと"RUNNAWAY"や"TELL ME HOW〜"のような曲があれば良かった。どちらかというと"MYSTIFIED"、"PILEDRIVER"路線が増えたんじゃないかな。個人的にはこの路線はちょっとなあ、と思う。
 ちなみにボーナストラックの[11]はラジオ用らしいけど、エレキギターがほとんど除かれてます。アンプラグドバージョンと言ってもいい。しかもギターソロの部分がばっさりカット!これはビックリした。
 1stに似てる部分の多いアルバムで、こちらを最初に聴いてたならば印象は違ったかもしれないだろう。でも、やっぱり1stは素晴らしいアルバムだったんだなあと改めて思ってしまう。だけどシングル曲は素晴らしいのでこれは聴く価値あり、そして後は聴きこんでみよう。