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DISCOGRAPHY |
7 WISHES (1985) |
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1. |
SEVEN WISHES |
2. |
FACES |
3. |
FOUR IN THE MORNING |
4. |
I NEED A WOMAN |
5. |
SENTIMENTAL STREET |
6. |
THIS BOY NEEDS TO ROCK |
7. |
I WILL FOLLOW YOU |
8. |
INTERSTATE LOVE AFFAIR |
9. |
NIGHT MACHINE |
10. |
GOODBYE |
前作のヒットを受け製作されたサードアルバム。 彼らは前作で進めた楽曲の洗練をさらに推し進める方向をとった。曲のアレンジもよりソフトに聴き易いものとなっており、ギターよりもキーボードが活躍するようになってきた。1stのようなストレートなギターが中心の曲は[6]ぐらいなものか。 よって、そのような楽曲を求める人にとってはつらいアルバムかもしれないが、逆に1stには見られなかったようなキーボードの効いた曲、特に優れたバラード[3]、[5]、[10]が光るアルバムだ。数曲の捨て曲により、セカンドほどの楽曲の充実度はさすがにないが、バラード好きの自分としてはこれも好きなアルバムである。 変わったドラムで始まる[1]でアルバムはスタート。過去2枚のアルバムと違い、ミドルテンポの楽曲で静かな立ち上がり。ともすれば退屈な曲になりそうだが、アレンジによってそうは思わせない曲となってる。次はケリーのボーカルから始まる[2]。激しくはないがアップテンポの佳曲。過去2枚のアルバムではジャック:ケリー=6:4でメインボーカルをとっていたのだが、このアルバムからケリーの歌う楽曲がアルバムの半分を占めるようになっている。この辺りも、ケリーの歌う"SISTER
CHIRISTIAN"がヒットした影響だろうか? [3]はシングルにもなった曲でとても好きな曲だ。ボーカルはジャック。せつないメロディが素晴らしい。[4]は(そして[9]もだが)ミドルテンポのどちらかと言えば退屈な曲。いわゆるアルバムの捨て曲。シングルに挟まれて、それらの引き立て曲のようなものだろうか? そしてバラード[5]。ピアノ・キーボードが大活躍のともすればAORといった楽曲だが、これまたとても好きな楽曲。コーラスが美しい。 後半の一曲目、[6]はこのアルバム唯一のスピードソング。この曲がアルバムのもっと目立つところにあればアルバムの印象も変わったかもしれない。なんか中途半端なところにあるから、あれよあれよという間に終わってしまうという印象。でも久々にギターが炸裂しているかっこいい曲だ。そして、こっから3曲はちょっと弱いというか印象が薄いんだけど、改めて聴くと[7]はなかなか良い。 アルバムの最後を飾るバラード[10]。このアルバムのシングルはどれもこれも素晴らしい曲なんだけど、特にこの曲は大好きだ。どこか懐かしい感じをもつバラードで、静かな感動を呼ぶ。自分にとってはNRの魅力ははっきり言ってバラードにあるんだけど、NRの書くバラードはどれも素晴らしい。これらの素晴らしいバラードがあってこそ、ハードな楽曲も引き立つと思う。でもこれらのバラードによってバンドがつぶれていったという事実はほんと皮肉だよなあ・・・ このアルバムは楽曲の良し悪しに波があるアルバムではある。でも、名バラードとともにメロディアス路線では最高点に達したアルバムじゃないかな。俺は好き。
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